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【2024/05/03 00:42 】 |
冬の楽しみ 寒グレシーズン到来♪
 冬の風物詩といえば皆さん何を思い浮かべますでしょうか?
南国の高知では、平野部では滅多に雪が降ることも無く(今年のお正月は雪が舞いました!!)、冬のイメージはあまりありませんが、産物からは季節を感じます。海産物でいえばアナゴの稚魚である「のれそれ」、農産物であれば「文旦」(水晶文旦は秋ですね)などです。また太公望の間ではグレ(メジナ)釣りのシーズンです。この時期は社内の釣りクラブも活動をします。今回は高知の紹介の一つとしてグレ釣りをご紹介します。

 グレは南方の魚で、釣りの対象として特に西日本では人気です。グレは冬の時期になると産卵する為、沿岸に寄って来ます。普段は沖合いに出ている為、岸から釣ることは難しいですが、冬は岸からも釣ることが出来ます。高知県は沿岸が長く、また磯が多いことから西から東までグレ釣りの好ポイントに恵まれています。県外のお客さんも多く、各地の釣り場は大いに賑わいます。釣りの対象として人気な理由は警戒心が強く容易には釣れない事、また冬の時期は一層脂がのり食べても美味しいことなどが上げられます。


 釣り上げた直後のグレ。深みのブルーが綺麗です。

 社内の釣りクラブも休日になると西に、東にと魚を追っています。酒造りとは異なりますが、アイデアや工夫が大切なのは同じ。海に糸を垂れる時だけは仕事を忘れ、波間に浮かぶウキに集中するのも良いものです。また釣り上げた魚は食べ切れないので蔵の食卓に上ることもあります。喜んでもらえるのも嬉しいですね。

 もちろん酒の肴としても最高です。白身の魚ですので刺身や煮付け、カルパッチョなど幅広い料理に使えます。おすすめは刺身の昆布ジメです。造り方は簡単、刺身の冊を干し昆布で挟み、一晩冷蔵庫で寝かすだけ。昆布の旨味も加わり美味しさアップです!!これには熱燗がおすすめです。白身の魚であれば大抵大丈夫ですので皆さん良かったら是非試してみてください。特売のお魚が料亭の味付けに変わりますよ!?

時にはこんな高級魚も。冬の石鯛は脂ものって美味しいですね!!

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【2015/02/27 08:18 】 | 土佐のお便り
土佐のお祭り「みませ祭り」に参加しました。
 秋はどの地も豊富な食材に恵まれ、お祭りやイベントが盛んな季節かと思います。高知の秋といえば海のものでは戻り鰹や新子(めじかの幼魚)が有名です。特に新子は鮮度が大切で、この時期しか食べられないまさに旬の味覚です。獲ったその日だけ楽しめる新子のお刺身はモチモチとした食感が絶品です。新子の漁が盛んな高知市のお隣、須崎市ではこの新子を食するお祭り「新子祭り」が開催され、毎年多くのお客さんで賑わいます。
 
 弊蔵でもかねてよりこんな秋の味覚に合わせてお酒をPRする機会があればと考えておりました。そこで本年は蔵がある長浜の隣地区、御畳瀬(みませ)地区で開催されます「みませ祭り」に参加させて頂きました。御畳瀬地区は古くから漁業が盛んな地域で、現在も漁港で上がった魚で作る干物の産地として知られています。特に秋から冬にかけて獲れる沖ウルメ(ニギス)やメヒカリで作る干物は有名です。少し肌寒くなった頃、御畳瀬の通りを歩くとどの家の前にも干物が干され、潮の香りと美味しい干物の香りにつつまれます。沖ウルメはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、上品な脂と引き締まった旨味、内臓のちょっとした苦味が特徴です。旨味が強いのでお酒の肴には最高の一品です。
 「みませ祭り」はこの沖ウルメが主役です。沖ウルメの食べ方は干物が一般的ですが、御畳瀬地区には「ぼた焼き」と呼ぶ、この地域独特の食べ方があります。これは生の沖ウルメを鉄板で焼き、少し甘いしょうゆをかけて仕上げます。魚の脂が全体にまわり、上品な焼き魚といった感じです。もちろんお酒の肴には最高です。今回はこのぼた焼きに合わせて是非地元の酔鯨もということで会場内で販売をさせて頂きました。魚に合う酔鯨をしっかりとお客さんに体感して頂きました。



 お酒は地域の食文化に密接に影響されると言われますが、この「ぼた焼き」に合わせて酔鯨を飲むと本当に納得です。お酒を造る中で、時として方向性に迷うことはありますが、改めて酔鯨の原点を感じる機会となりました。参加する前は酔鯨のPRをと考えていましたが、逆に酔鯨の強みを教えてもらう良い機会となりました。
 

  これから冬にかけて沖ウルメもメヒカリもさらに脂がのってきます。皆様も、もし店頭で見掛けましたら是非酔鯨の一杯と合わせて楽しんでみてください。

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【2014/11/27 09:24 】 | 土佐のお便り
秋が旬!四方竹祭り
春に頂く山の幸といえば、タラの芽・ウドなどの新芽を思い浮かべます。秋になるとアケビ・栗・銀杏などの木の実でしょうか。ところが今回ご紹介する「四方竹」は秋が旬のタケノコなんです。
四方竹は、高知県内でも南国市白木谷地区をはじめとする中山間地の山の斜面などを利用して栽培されています。中国南部原産の四方竹が高知県に入ってきたのは明治10年頃で、白木谷地区の方が中国より持ち帰ったのが始まりと言われているそうです。四方竹という名前は、断面が真竹などの「丸」ではなく「四角」に近い形をしていることからつきました。一般的には庭園竹として知られているようですが、高知県で四方竹といえばタケノコをイメージするくらい食用として親しまれています。

冒頭でも触れましたように、四方竹の旬は10月初めから約1ヵ月半程度で、この時期になると白木谷地区では毎年「四方竹祭り」が開催されています。今年も10月12日日曜日に開催されたこのお祭りに県民の1人としてお邪魔させていただきました。台風19号の影響が心配されましたが、祭り会場の白木谷小学校体育館は多くのお客さんで賑わっていました。
祭りでは、地元ならではの新鮮な採れたての四方竹や、すぐ調理できるよう下処理されたもの、四方竹の煮物に酢の物やきんぴら、四方竹ときびなごの南蛮や炊き込みご飯など様々な料理を楽しむことができました。中でも、その場で揚げたてを食べられる四方竹などの山菜や野菜の天ぷらコーナー、四方竹のお寿司の販売コーナーは長蛇の列で、お寿司は拝むことさえできませんでした。

そんな訳で、下処理された四方竹が準備していた量では足りなくなり、会場の横で急遽茹でられていました。ここで驚いたのはその下処理の仕方です。なんと皮ごと茹でるんです。四方竹の皮は固く、その皮を剥ぐととたんに変色してしまいます。生のままでは傷みやすく、一昔前はとても遠方の方にお届けできるものではありませんでした。しかし、1人の農家の方が皮ごと茹でることを思いつき、洗濯用の大きなタライで茹でてみたそうです。すると茹で上がった四方竹は綺麗な黄緑色で皮も剥ぎやすくなっていました。以来地元農家の方が開発したこの加工方法により、採れたての味を全国各地へお届けできるようになりました。
この加工方法は県内でもあまり知られていないようです。生産農家の方は「採ってじきに茹でたに黒ぉなるがはどういて?(訳:採ってすぐに茹でたのに黒くなるのはどうして」と、よく訊ねられるそうです。
またもう一つ、下処理のこつを教えていただきました。茹でた後、一晩水に晒しておくと灰汁がとれて美味しくいただけるとのことです。

祭りの会場内にはテーブルと椅子が設置されており、購入した四方竹料理をその場で楽しめるようになっていました。タケノコ料理だけではなく、搗き立てのお餅や、少し肌寒くなるこの時期にはぴったりの豚汁や猪汁もあり、販売コーナーだけでなく飲食コーナーも賑わっていました。
四方竹は心地良い歯ざわりとかすかな苦味がとても美味しいタケノコで、そのコリコリとした食感はタケノコの中でも絶品です。
秋実る高知へおこしの際は四方竹をご堪能あれ。
南国市内の農産物直販所やスーパー等でも販売しています。また加工したものを高知県園芸連を通じて、中四国、近畿、中部北陸、関東各地にお届けしていますので、お見かけの祭は是非手に取ってみてください。
余談ですが、白木谷小学校へ向かう道中では十月桜も楽しめます。来年の四方竹祭りにも足を運んでみてください。

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【2014/11/03 09:00 】 | 土佐のお便り
鰹だけじゃない高知のうまいもん「焼き鯖ずし編」!!
 高知県の西部、足摺岬近海で獲れるゴマサバは、清水サバとも呼ばれ品質の良さから近年人気が高まっています。この近海は潮流が早いことからサバの身は引き締まり、さらに秋から冬に掛けてはたっぷりと脂がのります。近年は物流が良くなり、高知市内でも朝獲れの清水サバが料理屋さんに並ぶようになりました。造りにしますとしっかりとした旨味が広がり酒の肴には最高です。

 高知のサバの食べ方としてお造り以外には鯖の姿ずしや焼き鯖ずしが一般的です。豪華な皿鉢料理には必ずといっていいほど、鯖の姿ずしが一匹まるごとのっています。姿ずしとは字のごとく、背から開いたまるごと一匹(頭から尻尾まで)の鯖を酢で締め、柚子酢の酢めしにのせたお寿司です。もちろん頭もそのままお寿司にします。上品な鯖の押し寿司とは異なりますが、豪快に食べる皿鉢料理にはピッタリです。切る幅も広いので一つ食べたら十分のボリュームです!!

 この姿ずしをさらに炙って食べるのが焼き鯖ずしです。炙ることにより鯖の脂が酢めしにしっかり染み込み、更に美味しさアップです。家庭で宴会をした際は皿鉢料理で残った鯖の姿ずしを残しておき、翌朝、炙って焼き鯖ずしにして食べます。子供にとってはちょっと嬉しい朝ごはんです。

 最近は焼き鯖ずしも一般的になり、店頭で見かけることも多くなりました。県外からのお客さんからも大人気です。写真の焼き鯖寿司は高知の飲食街「ひろめ市場」で販売されているものです。酢めしにはゴマが入り、鯖との間には紅しょうがと青しそが挟まっています。これで暑い夏でもさっぱりと食べられます。
 高知にお越しの際は鰹はもちろん、是非美味しいサバも楽しんでみてください。

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【2014/10/02 09:00 】 | 土佐のお便り
土佐の良いもん揃っています!!
 夏の行楽シーズンが近づき、県内の観光地も多くのお客さんで賑わっています。酔鯨の蔵があります高知市内には桂浜や高知城などの観光地がありますが、県外のお客さんへの一番のおすすめは「日曜市」です。名前のとおり、毎週日曜日に開かれる街路市で、高知市の中心部、追手筋沿いの約1.3kmの間に約500軒の露店が並びます。扱っているものは地元で採れる野菜からお寿司・お惣菜のお弁当、特産のお茶、花や植木、金物などなど。市場といっても地元の方が主体なので生活に必要なものが何でも揃います。出店している方は農家さんなど生産者の方も多く、値段はどれもお値打ちなのがまた嬉しいところです。

 じつはこの市場、歴史も永く、始まりは元禄3年(1690年)、現在まで300年余り続いています。当時の土佐藩四代藩主 山内豊昌公により開設日と場所が決められたのが始まりで、現在まで市民の買い物場として栄えてきました。高知市は街路市が盛んで、この日曜市以外にもほとんど毎日のように高知市内のどこかで街路市が開かれています。よく「朝市」と間違われますが、日曜市を始め高知の街路市は「朝市」ではなく、日の出から日没まで開かれています。物の物流が少ない時代、市民にとっては貴重な買い物の場であったがことがわかります。

 現在では、県外からのお客さんも多く、市民と合わせると多い日には1日に約15,000人もの人が訪れます。お客さんとお店が近いので、通りに入るとお店のおんちゃん、おばちゃんの威勢のいい掛け声に囲まれます。週一回の出店なので皆さん活気が違います。こんな雰囲気ですので何を買うでもなく、ただ市を歩くだけでも楽しめますよ。晴天の下で高知のお気に入りの物を探してみてください。

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【2014/07/16 19:20 】 | 土佐のお便り
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