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【2024/05/17 17:02 】 |
土佐のお祭り「みませ祭り」に参加しました。
 秋はどの地も豊富な食材に恵まれ、お祭りやイベントが盛んな季節かと思います。高知の秋といえば海のものでは戻り鰹や新子(めじかの幼魚)が有名です。特に新子は鮮度が大切で、この時期しか食べられないまさに旬の味覚です。獲ったその日だけ楽しめる新子のお刺身はモチモチとした食感が絶品です。新子の漁が盛んな高知市のお隣、須崎市ではこの新子を食するお祭り「新子祭り」が開催され、毎年多くのお客さんで賑わいます。
 
 弊蔵でもかねてよりこんな秋の味覚に合わせてお酒をPRする機会があればと考えておりました。そこで本年は蔵がある長浜の隣地区、御畳瀬(みませ)地区で開催されます「みませ祭り」に参加させて頂きました。御畳瀬地区は古くから漁業が盛んな地域で、現在も漁港で上がった魚で作る干物の産地として知られています。特に秋から冬にかけて獲れる沖ウルメ(ニギス)やメヒカリで作る干物は有名です。少し肌寒くなった頃、御畳瀬の通りを歩くとどの家の前にも干物が干され、潮の香りと美味しい干物の香りにつつまれます。沖ウルメはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、上品な脂と引き締まった旨味、内臓のちょっとした苦味が特徴です。旨味が強いのでお酒の肴には最高の一品です。
 「みませ祭り」はこの沖ウルメが主役です。沖ウルメの食べ方は干物が一般的ですが、御畳瀬地区には「ぼた焼き」と呼ぶ、この地域独特の食べ方があります。これは生の沖ウルメを鉄板で焼き、少し甘いしょうゆをかけて仕上げます。魚の脂が全体にまわり、上品な焼き魚といった感じです。もちろんお酒の肴には最高です。今回はこのぼた焼きに合わせて是非地元の酔鯨もということで会場内で販売をさせて頂きました。魚に合う酔鯨をしっかりとお客さんに体感して頂きました。



 お酒は地域の食文化に密接に影響されると言われますが、この「ぼた焼き」に合わせて酔鯨を飲むと本当に納得です。お酒を造る中で、時として方向性に迷うことはありますが、改めて酔鯨の原点を感じる機会となりました。参加する前は酔鯨のPRをと考えていましたが、逆に酔鯨の強みを教えてもらう良い機会となりました。
 

  これから冬にかけて沖ウルメもメヒカリもさらに脂がのってきます。皆様も、もし店頭で見掛けましたら是非酔鯨の一杯と合わせて楽しんでみてください。

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【2014/11/27 09:24 】 | 土佐のお便り
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