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【2024/05/17 20:44 】 |
出品酒仕込み
先日、全国新酒鑑評会出品用の大吟醸酒の2本目の仕込みを終えました。毎年ほぼ同じ時期に仕込むので、仕込みの雰囲気(苦労)が、冷たい北風、弱々しい冬の日差しなどと同じく季節感の一部になっているようです。

出品酒の仕込みと言いましても基本は普段の仕込みと同じです。狙った温度で狙った成分変化になるように仕込みます。ただ違うのはその精度です。しいて例えると一昔前のブラウン管テレビの解像度と、今の液晶ハイビジョンの解像度の違いのようなものでしょうか?その精度を高いところへ持っていくのに毎年苦労をします。仕込温度の目標を10.0℃に設定したとします。ここでぴったり10.0℃に仕込むということになるとなかなか難しいということになるのです。言うは易し、行うは難しの世界です。精度をだすために、まず温度計の校正を行うところからはじめなければならないといっても言い過ぎではないように思います。精度の悪い温度計では温度を合わせる意味がなくなってしまいますから。また、以前蔵元だよりの中でも触れたことですが、液体と固体を混ぜ合わせて温度を一定にするという工程は大変難しいものがあります。液体同士を混ぜる場合はある程度の予測ができ、混ぜるのもたやすいのですが?ちなみに2本目の仕込温度もばっちり目標どおり決めることができました。



もうじき昨年末に仕込んだ出品酒1本目の搾りを行います。どんな酒に仕上がっているのか楽しみ半分、不安半分です。出品酒の今後の様子は随時蔵日記の中で御報告します。



写真は仕込み作業風景です。

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【2014/01/27 06:27 】 | 仕込み
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