× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
高知では宴会のことを「おきゃく」と呼び、色々なお座敷遊びで盛り上がります。
今回はそんなお座敷遊びのひとつ、「菊の花」をご紹介します。 人数が多いほうが盛り上がる遊びです。
最初にお盆と遊びに参加する人数分の杯を用意します。 杯はお盆に伏せて置き、親になった人が皿鉢や刺身のツマなどについている 「菊の花」を一つ伏せた杯に忍ばせます。準備はたったこれだけです。 続いて全員で「菊の花~菊の花~あけてうれしい菊の花」と歌いながら親の隣から 順番に一人一つづつ杯を開けていきます。 最後に菊の花が隠してある杯を開けるとゲームオーバーです。 ロシアンルーレットみたいな感じのお遊びです。最後に菊の花の杯を開けた人が、 罰としてそれまでに開いた杯に全部お酒を注ぎ飲み干します。 飲み干した人は次の親となって伏せた杯の一つに菊の花を忍ばせゲーム再開です。 親になると杯を開けるのは最後なのでもしかすると全ての杯のお酒を 飲み干すことになるかもしれません。 当たり続けると結構な量を一気に飲み干すので、
私はその昔、記憶がなくなったことがあります。くれぐれも飲みすぎには注意です。 PR |
新しい貯酒タンクの設置が完了しました。
昨年の予想以上の売上に対応するべく、今期仕込み前に
空調設備の増設などを行い、仕込み本数が増加しています。 増産した分、貯酒量も増えたので、貯酒タンクの一部を大きいものに置き換えました。 現在仕込みは続いており、これから5月~6月にかけて出来上がったお酒の量は ピークを迎えます。 出来上がったお酒は来年度の新酒が出来るまで貯酒しなければなりません。 タンクの入れ替え時期のタイミングは非常に難しく、ちょうど新酒が出来上がり 貯酒庫に入るまでのこの時期に交換しました。 今までのタンクは10キロリットルタンクでしたが新しいタンクは18キロリットル となり、背が高くなったので、タンク上部が天井すれすれになりました。 まずは、今までの貯酒タンクの移動です。移動前に貯酒庫入り口のシャッターを はずし、作業性を確保しました。貯酒庫前は在庫置き場を兼ねていますので、 搬出は出荷日を避け、土、日で行いました。搬出したタンクはまだ使えますので、 別の倉庫に保管しています。新しいタンクの搬入も出荷の無い土、日で行いました。 酔鯨の前の道路は道幅が狭く、大きなトラックでそのまま搬入できませんので、 近くの広場を借りて4トントラックに積み替え1本づつ搬入しました。 搬入には専門の業者さんが来て段取り良く行っていました。聞くところによると、 アメリカの工場へもタンクの搬入に行ったことがあるそうです。 写真ではわかりづらいかもしれませんが、ギリギリの中での搬入作業を 手際よく行うプロの仕事ぶりに思わず見入ってしまいました。 以前この貯酒庫にあったのはホウロウのタンクで底の形状から中の酒を 使い切る際には最後にタンクを傾ける必要がありました。 今回はステンレスのタンクで最後傾ける必要はなく、安全でタンクの破損も 未然に防ぐことができます。また、今までのタンクは、ブロックに 載せていましたが、今回は沓と一体となった足部で安定性、安全性も 格段によくなりました。もちろん品質面においても、タンクの増量に合わせて 火入れ装置を増強し、火入酒の急冷装置を新設して、今までと変わらず いいものをお届けできる体制を整えております。 全ては品質向上のため、これからも日々努力していきます。 |
平成26年も残すところ後わずかとなりました。おかげ様で本年も一年間無事酒造業に取り組むことができました。
夏場に台風や大雨が重なり酒米の出来が心配されましたが、ほぼ予定通りの数量が入荷ができそうです。また、今年は売上が想定以上の伸びとなりました。その影響で、品切れ等となった商品がいくつかあり、皆様方に多大なるご迷惑をおかけいたしました事、深くお詫び申し上げます。現在、可能な限り、増産をしております。本年度の新酒が出荷可能となるまで今しばらくお待ちください。これもひとえに皆様方の御愛顧の賜物と深く感謝いたしております。 尚、弊社は12月30日より翌年1月4日まで休業いたします。年初の営業開始は1月5日からとなります。 ただし、醸造は完全に休むことができません。酵母には年末年始は関係ないので、温度管理等の業務があります。蔵で働く従業員は休日をやりくりしながら交代で勤務します。
来年もより一層のご愛顧を賜りますよう従業員一同お願い申し上げます。
|
先日、今期の酒造りが始まり、安全醸造を祈念して、「甑起し」の宴会を行いました。その際、乾杯の酒は言うまでもなく、宴会に使った酒はオール酔鯨でした。御存知のとおり酔鯨は使用米の品種ごとに商品を変えており、酒米の個性を大事にした商品構成となっています。なので宴会に使った酒はオール酔鯨とはいえ、山田錦の純米大吟醸であったり、松山三井の純米吟醸だったりと様々でした。会場のあちらこちらで来賓の方々や酔鯨の社員が杯を酌み交わす姿が見られました。そんな中、私も酔鯨の酒で高知流に献杯し、皆さんと酒を楽しみました。そこで改めて感じたのは、酒が喉を通過した後に感じる味や香のすばらしさでした。口の中だけで唎酒する時と感じ方がまるで違うということを再認識しました。製造管理や品質チェックなどの際には、成分値の確認や唎酒を行いますが、やはりお酒は呑んで確かめるのが一番です。アルコール度数や甘辛を示す値がほぼ同じでも、呑んでみると結構酒質が異なることがあります。人間の感覚というのは素晴らしいものがあります。時には皆さんも自分自身の味覚と嗅覚を信じて好きな日本酒をセレクトされるといいかもしれません。
お酒を造ってくれる酵母の培養液です。この液の中には酵母が2,000億個くらいいます。これが醪の中でさらに5,000倍くらいに増えます。 |